現実は小説よりも奇妙で面白い
イギリスの詩人が言った言葉らしいです
 
 
 
その詩人が本当はどういう意味で言ったのかは知りません
翻訳にも多少の誤解が有るようです

現実で起きたことは物語よりも不思議な事が起きるって言うのはそうだと思います


だけどそれって
現実はどうあがいても現実で
何か起きたらそれを受け止めるしかないんですよね

物語だとそれについて
「そんな事起きるわけがない」とか
「意味も伏線もなくそんな展開にされてもついていけない」
と言われるわけです


例えば
三角関係の男女がいました
A子さんはB男さんと付き合うことにしたのですが、B男さんはつき合ってみるととんでもないDV男でした
そこでA子さんは結納までしたB男さんから逃げる為、C太さんと駆け落ちをする事に
A子さんはC太さんと誰も知り合いの居ない田舎で暮らし始める事に
だけどB男さんが執念深く探し出し、ついに二人は見つかる
B男さんがC太を追い詰め、A子が止めるのも聞かないまま手にしたナイフで刺そうとした所、地球に隕石が落ちてきて人類は滅亡しました


なんて話を小説で書けば「なんやねんそれ」って話じゃないですか
伏線も無いし後味も悪いし結局何だったんだって話
オチが付かないから逃げたんだろうと

だけど現実には起こりうる訳です

その起こった事に対して意味を考えてみたりどうしてそうなったんだろうとか、場合によっては笑い話に成ったりするわけです
隕石が落ちて人類滅亡すればそんな話も出来ないですけど


物語は色んな行動に意味とか現実っぽさを求めるけども
現実は意味のない行動も出来る
縁もゆかりも無い人を突然殴る事だって出来るわけです
したいかどうかは別として
でも物語でそれをしたら
例えば熱血漢で正義感あふれる主人公が突然それをするには何かしらの意味がないといけないわけです


事実は小説よりも奇なり
お話は自由で宇宙にいけたり異世界に飛ばされたり
随分と奇妙な事が起きます
だけど現実は現実だから受け止めるしかなくて、より奇妙に感じるのだと思います